2. Hidden Hanoi に隠れて

2. Hidden Hanoi に隠れて

今回の旅行の重要な目的の一つは「トータル・イマージョン」方式のベトナム語研修を受けることであった。ベトナム語は私が話せる11番目の言語だ。研修の場所は「Hidden Hanoi言語・文化・料理センター」。この素晴らしい学校の事務を運営するのは、Nikita Walford という人柄の良い、有能かつエネルギッシュなベトナム女性。彼女が細心の注意を払って私の受講を完璧にお膳立てしてくれた。御覧のように、センターではベトナム料理を教えている。勿論、ベトナム語のレッスンもある。

私の希望は、語学学習で多くの人が突き当たる「中級の壁」を突破することであった。幸いにも私は4人の優秀な先生(全員チャーミングな若い女性)に恵まれ、彼女たちの指導の下、10日間、毎日午前と午後の数時間、集中的に勉強した。私一人で夜まで練習を続ける日もあった。

「トータル・イマージョン」の本部 Hidden Hanoi 。
料理の授業。中央は事務運営者の Nikita 。
Hidden Hanoi の私の4人の先生:Tran Minh Huyen, Pham Van Anh, Nghiem Hoang Ann, Ngo Thu Thuy.
Hidden Hanoi の親切なスタッフ。

4人とも素晴しい先生だった。レッスンはきつい時もあったが、本当に楽しかった。お陰で確かな進歩の手応えもあった。とはいえ、私にとって聴き取りが何と言っても難しく、これを克服するには、まだまだ道は遠い。授業は会話と聴き取りを中心に進めた。授業の内容は私のノート、テープ、ビデオに記録した。文法、翻訳、ドリルといった伝統的な「文法訳読法」の定番に力を入れたのでは、控え目に言っても、逆効果だったと思う。

実際、ある意味でベトナム語は「難しい言語」と言えるが、同時に「易しい言語」だと考えられる理由が多々ある。この点について私は詳細な記事を発表しており、要約文がこちらにある。語学学習全般に関するヒントも述べているので、興味を持って読んで頂けるものと思う。

学校の名前は Hidden Hanoi(隠れているハノイ)だが、そこでの私の体験には、他にも「隠れている」ものが存在した。最初の数日間滞在していたベトナム人家庭は、家族の誰一人として英語が話せない上に、家も「ゴ」(ngo)の奥深くに「隠れている」のだ。この「ゴ」というのは、信じられないくらい狭い路地から成る区画を指し、伝統的なハノイの象徴となっている。道が狭すぎて、クルマはおろか、バイクすら乗り入れることができない「ゴ」もある。丁度、北京の「hutong」(胡同)と似ている。私が好んでぶらついた(そう、私は中国語も話せるのだ)あの狭い路地を彷彿とさせる。

超狭い「ゴ」の写真

滞在先の「ゴ」をぶらつく。